PBR法VALUE投資
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最新記述:2009-09-01 (火) 01:14:05
PBR法VALUE投資
PBR法VALUE投資の現況
VALUE株投資が、ここ数年脚光を浴びています。
バフェット以来の伝統的正統派の投資手法です。
資産株VALUE株も一時は、株価の上昇で有利な銘柄が枯渇したとも言われていましたが、この所のプライムローン以降の金融不安での市場2番目の下げ幅とも言われる大幅株価暴落の世界となっています。
2年程前に、青山学院榊原教授のPBR手法の著作に啓発されて、PBR銘柄の検出機能を開発搭載しました。
PBR法の投資基準は基本としてはPBR0.5以下とされていますが、その後の株価上昇で該当銘柄が減ってきており、市場の株価動向の中で適正な投資基準(底値PBR)を設定する目的でPBRデフレーターという概念手法を導入されています。
基本は、PBR0.5以下だが、市場の動向でPBRデフレーターで修正を行い、例えば高株価時代には、PBR0.6とか0.7でも投資対象となしうるという理論ですが、現在はこの修正PBR基準値が0.27とか0.28と0.3を割り込んでいます。
これに伴い、PBR適格銘柄も30銘柄近く或いはそれ以上に増加しています。
現状への対応
こららの状況から、この株価大暴落の時流を逆手に取り、有利なPBR銘柄の検出を計るべく、「株式管理」のPBR機能の拡充を図りました。
PBR銘柄検出データーの整備・自動取得機能の搭載と、より適格にPBR銘柄を検出するとともに、教授の新しい手法理論を搭載しました。
PBR銘柄検出の新機能
榊原教授のPBR手法の詳細については、下記の参考文献をご購読ください。
PBR適格基準
従来の「自己資本比率」・「一株資産」・「PBR」の標準値に加えて、新しく設定された「安全ポイント」を加えた拡大設定値の自動設定機能を設けました。
対象銘柄
東証1部現物銘柄・貸借銘柄を自動設定します。
「株式管理」の場合は両市場上場で大阪市場が主となっている大阪銘柄も加えています。
これ以外の2部銘柄・新興市場銘柄も任意に対象設定可能です。
PBRデフレクター・底値PBR自動取得検出機能
ボタン1つで東証1部平均PBRを自動取得してPBRデフレクター・底値PBRを自動算出します。
銘柄基礎データ・財務データー自動取得
PBR法に必要な各銘柄の基礎データ・財務データーをボタン1つで自動取得します。
これにより、最新株価日での最新データでの分析・銘柄抽出が可能となります。
Netキャッシュ指標
企業の保有する純現金資産による分析を行います。
「株式管理」の株価互助会データーを利用して、四季報ベースでの企業の現金資産を分析します。
これにより、企業の一株当り純現金資産、その対株価比率でキャッシュリッチな銘柄を検索できます。
配当性向
最近株価での配当性向が検索できます。
これにより、例えば配当性向5%以上といった銘柄が沢山検出されます。
まだまだ日経平均7000円割れの下値不安も払拭できない状況ですが、余裕資金を極超低金利の銀行口座に寝かせるよりは、低PBR銘柄で配当性向の高い銘柄に移し変えるということも戦略と成りえます。
ソート機能
検出銘柄を、自己資本比・一株資産・PBR・PNCR・配当性向でソートが可能です。
銘柄リスト登録
検出銘柄を任意の銘柄リストへ登録が可能です。
銘柄リストは任意の名称をつけられます。
PBR法自動実行機能
前以てPBR法を自動実行に指定しておくと、日々の株価取得の時に銘柄取得終了後PBR法が自動実行されます。
自動実行は、
- 最新日付での銘柄基礎データ・財務データー自動取得
- 最新日付でのPBRデフレクター・底値PBR自動取得算出
- 最新日付での配当性向
- 最新日付での純現金資産
- 最新日付でのPBR法適格銘柄の検出
が行われ、銘柄検出画面が表示されて終了しますので、直ちに検出銘柄の表示分析が出来ます。
尚、PBR法検出条件は標準値により行われます。
必要に応じて拡大基準での再検出を行ってください。
YAHOOファイナンス財務指標データー
「YAHOOファイナンス財務指標データー」の取得に付いては、マニュアル第2編 導入基礎編-第4章 立上げ画面-株価読込の
「銘柄詳細情報取得(訂081024)」の項を参照下さい。
株価互助会株価蔵
PBR法を自動実行する時には、日々の株価読込の際にYAHOOファイナンス株価データーのダウンロードを行い、その時同時に「銘柄基礎データ・財務データー」の取得を行います。
この為、株価互助会会員の場合も、株価互助会株価蔵のY株価ファイルの利用は行われません。
PBR法実行の場合も、株価互助会株価蔵の本日のY株価ファイルが、未だUPLOADされていない場合は、「Y株価ファイルUPLOAD」の依頼が表示されますので、ご協力をお願いします。
今後の課題
PBR法としては、銘柄の業績互助会による業績データーの蓄積が進んできたので、
- 「次期一株利益予想」の自動算出
- 各会計年度での一株資産のチャート表示(PBR1.0基準線表示)
- 「株式管理」山谷法による各会計年度での最高値・最安値の自動収集
- 各会計年度の最高値・最安値時のPBRの自動算出
- 上記による目標株価の予想値の自動算出
榊原教授のPBR手法の真髄をシステム化してみたいなと考えております。
参考文献
超安全に2年半で株価3倍「新・サカキ方式 大化け割安株 投資実習」
青山学院大学教授(会計学博士)榊原正幸著 ダイヤモンド社発行 定価1800円
榊原教授の参考図書
株式投資必勝ゼミ
PHP研究所発行 定価1500円
株式投資必勝ゼミ第2講
PHP研究所発行 定価1500円
株価予測の黄金方程式
PHP研究所発行 定価1500円
バリュー株投資の参考図書
ルールNo.1投資法「週15分の株式投資で大金持ちになる」
フィル・タウン著 ㈱アスペクト発行 定価1600円
3年間で20倍 謎のトレーダー「しん」の「株バリュー投資法」
しん著 かんき出版発行 定価1300円